vira samasera (人名) ラナ専制政治時代の首相・大王。1885年首相・大王に就任、16年間統治して1901年3月死去。ディール・シャムシェルの長子。 ジャンガ・バハドゥルの死後、存命していた五弟ラノッディープ・シンハが大王、首相となり、第一順位にくり上がった末弟ディール・シャムシェル全軍最高司令官が実権を握った。一方、ジャンガ・バハドゥルの長子ジャガット・ジャンガが大王の父子世襲を主張して対立したが、実権を握っていたディールは彼を反逆罪で国外に追放した。しかしディールが急死したため、ラノッディープ・シンハ首相はジャガット・ジャンガを呼び戻して彼に首相と大王の座を譲ろうとした。そのため危機感を抱いたディールの息子たちはラノッディープとジャガット・ジャンガを暗殺して、長男ビール・シャムシェルが首相、大王となった。(出典:もっと知りたいネパール、石井溥編、1986年刊) ビール・シャムシェルは従来の継承順位を破棄して、シャムシェル兄弟を最優先する順位に書き換えた。このため、ラナ体制終焉までラナ一門のうちシャムシェル一族だけが大王、首相を継承することになった。(出典:もっと知りたいネパール、石井溥編、1986年刊) |